開催スケジュール・会場
日程 2024年9月5日(金)~9月6日(土)
会場 望楼青海波 (兵庫県淡路市岩屋1833-4)
共催 株式会社パソナグループ
大会の様子

淡路島の海のように明るく照らされる未来へ~
「Visionary World Cup2024」に参加して
弁護士法人GIT法律事務所
弁護士 宮崎裕子
2024年9月8日と9日、兵庫県淡路島で開催された「Visionary World Cup 2024」に審査員として参加しました。このイベントは、株式会社パソナグループとNPO法人GLEAが共催し、全国の大学生を対象とした交渉コンペティションです。自己主張や問題解決能力が重要視される中、学生たちにこれらのスキルを磨く機会を提供することを目的としています。
初日、淡路島のきらきら光る海を背景に、参加者全員で記念写真を撮ることからスタートしました。美しい青空の下、壮大な橋が映える中で、学生たちは期待に満ちた表情で写真に納まりました。初対面の学生もすぐに打ち解けた様子で海を望むレストランでのランチを楽しみ、リラックスした雰囲気で充実した二日間が始まりました。
午後には、大阪大学名誉教授の野村美明先生による素晴らしい講義がありました。日本の学生が示す「諦めない」「勝ち負けにこだわる」という特性と、海外の学生の「寛容さ」や「ビジョンの共有」という特性の対比は非常に興味深かったです。また、交渉においても重要な「フレーミング」「利害に焦点を合わせる」「ウィンウィンの解決策を模索する」といった理論が紹介され、学生たちは真剣な眼差しで耳を傾けていました。私も多くの学びを得ました。
その後、審査員は、淡路島のパソナグループの地域創生の現場を見学しました。地域と連携し活性化に取り組む様子を目の当たりにし、地域創生の重要性を再認識しました。パソナグループがどのように地域の魅力を引き出しているのかを実感し、非常に感銘を受けました。
いよいよ二日目、社会課題をテーマにした交渉が行われ、各チームは創造的な解決策を模索しました。参加者たちは出題された課題に対して、多角的な視点からアプローチし、交渉を重ねていきました。その過程を見守る中で、学生たちの独自の視点や相手の意見を傾聴する力に感銘を受けました。彼ら彼女らの自身のビジョンを表明しつつ、他者の意見を尊重する姿勢が印象的で、未来のリーダーとしての素質を感じました。私は、審査員として一人ひとりそれぞれの強みを引き出すことができればと思い、それぞれにコメントをしました。
このイベントを通じて、参加した学生たちは交渉スキルを向上させただけでなく、自身を成長させたと思います。現代の複雑な問題に対処するためには、技術や知識だけでなく、柔軟な思考や感情的知性も求められます。今回の「Visionary World Cup 2024」は、単なるコンペティションを超えた、思考や知性を磨く学びの場でした。今後も成長を続けて、学生達の輝かしい未来が、淡路島の美しい海のように、明るく照らされ続けることを心より願っています。